EVENT

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映画鑑賞&意見交換
福島を語ろう2017
〜3・11を忘れない〜

     2016年に初開催した「3.11映画祭」。

     福島を題材とした映画を見て、県内外からの

     参加者とゲストとで意見交換をすることを

     目的に初開催しました。

2017年はその意志を引き継ぎ、「福島を語ろう~3.11を忘れない~2017」とタイトルを変更し、3月3・4・5日の3日間開催。会場は昨年に引き続き、福島県須賀川市の「銀河のほとり」さんにお願いしました。

フライヤー

CONTENTS

2017年3月3日 トークセッション

「2011年以降の福島、そしてマスメディア」

 メディアアナリスト 上杉隆

 

2017年3月4日 ライブと映画と意見交換

 オープニング アベマンセイ ライブ

 映画「大地を受け継ぐ」井上淳一監督

 意見交換会 農家・野菜ソムリエ 設楽哲也

 

2017年3月5日 映画と意見交換

 オープニング「映画を作る子どもたち」映像

 ゲスト:一社)リテラシーラボ 千葉偉才也

 映画「飯舘村−放射能と帰村−」土井敏邦監督

 意見交換会 土井敏邦監督

 

Report

3/3

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<3月3日>トークセッション

本イベントでは初となったトークセッションからスタート。メディアアナリストの上杉隆さんを迎え、参加者約30名の方々と意見交流を行いました。

テーマは

 「2011年以降の福島、そしてマスメディア」

 

上杉さんが見てきた震災後の福島とメディアの報じ方についての話からスタートし、参加者の皆さんからも質問多数。福島で起きていることと、メディアで報じられていることのギャップを参加者全員で感じた時間となりました。

上杉隆オフィシャルHP

 

【上杉隆プロフィール】

1968年東京都出身 株式会社NOBORDER代表取締役メディアアナリスト

元衆議院議員 鳩山邦夫公設秘書

ニューヨーク・タイムズ取材記者、フリージャーナリストを経て、「ニューズ・オプエド」総合プロデューサー・アンカー。

「上杉隆のザ・リテラシー」アンカー。公益社団法人「自由報道協会」創設者。

日本ゴルフ改革会議事務局長。日本・ロシア協会事業部部長。日本政策学校顧問。

日本外国特派員協会会員。

<3月4日>LIVEと映画 ―参加者約20名

 

オープニングアクト「かもめの視線」では、震災前後の福島県いわき市の海岸線の映像に、アベマンセイさんのギター演奏がコラボし、素敵なパフォーマンスに。

震災当時の津波被害後の映像もあり、あの日のことを思い出したという方もおりました。

生きていることに感謝し、未だ行方不明の方もいるということを忘れずにいたいと再確認した時間となりました。

アベマンセイオフィシャルブログ

 

上映した映画は須賀川市の農家さんへのインタビューがメインのドキュメンタリー映画「大地を受け継ぐ」。

震災後、汚染された土地での農業を余儀なくされた農家の男性に、東京から来た10代20代の若者が話を聞くという内容です。淡々とした中にも、震災直後からの混乱・葛藤、そしてお父さんの自殺とどう向き合ってきたのかなどが語られ、胸が苦しくなる内容でした。

「大地を受け継ぐ」オフィシャルHP

 

上映後は、須賀川市で農家を営む設楽哲也さんをお迎えしての意見交流。

映画の舞台となった須賀川市で、映画と同じく代々の農家を受け継いだ設楽さんと、「安心・安全」とは何かについて話し合ったり、「農業をもっと知ってもらうには」という設楽さんならではの発信方法を聞き、福島の農業の未来など語り合いました。

「設楽農園」設楽哲也オフィシャルHP

 

<3月5日>オール映画day! ―参加者約40名

 

オープニングアクトにお迎えしたのは、一般社団法人リテラシー・ラボの千葉偉才也さん。

この団体では、2015年度から双葉郡広野町の広野中学校の生徒達と、ふるさとを知るための映画制作を行っており、その活動内容を教えて頂き、実際に2016年度に制作された映画も見せて頂きました。原発事故により一時避難を余儀なくされた広野町でしたが、2012年には他の市町村に先駆けて帰町。年数を経るごとに子ども達の表情は明るく変わっている印象があるというお話を頂きました。

リテラシー・ラボオフィシャルHP

 

そして上映した映画は「飯舘村―放射能と帰村―」

意見交換のゲストにはこの映画を監督・制作した土井敏邦監督をお迎えしました。

映画は震災・原発事故直後の飯舘村で、酪農家が牛を処分するという悲しく衝撃的なシーンから始まります。

上映後の意見交流にもつながりましたが、「避難するしない」「町・村に帰る帰らない」という二者択一の議論が、福島の人々の分断を生む原因となっていることが強く表現されていました。震災・原発事故から6年が経過した今、「町・村に帰る帰らない」については、放射能の問題だけで判断することはできません。それぞれの家庭環境や家族事情、生活環境などがこの6年の間に大きく変化しています。帰りたくても帰れない、帰るけれども今じゃない、そのうち・・などいろいろな想いがあります。土井監督のこの映画は、ヴォイス・オブ・フクシマの「福島県民の多様な声を発信する」という活動理念にも深くリンクしたものだと感じました。

「飯舘村-放射能と帰村-」オフィシャルHP

A voice of Fukushima to the world.

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